前回書いた内藤戦での興毅のボクシングは素晴らしかった
しかしあの試合は負けた内藤大助だけでなく勝った亀田興毅の分岐点にもなった
4ヶ月後 WBC世界フライ級王座の初防衛戦 相手は元王者のポンサクレック
ポンサクレックに勝った内藤を下した興毅が有利なはずが現実は違った
序盤からポンサクレックがリード、興毅は劣勢に立たされた
そしていい所なく判定で敗れ2階級目の王座は在位4ヶ月で失った
その原因は興毅がポンサクレック相手にファイトではなくボクシングをしたから
攻撃型のポンサクレックに中間距離でカウンターを取ろうと技術戦を挑んだ
しかし当時で80戦近いキャリアのポンサクレックの方が駆け引きは上手だった
ポンサクレックは攻撃型でも技術の伴った攻撃型だった
興毅がポンサクレックに勝つにはデビュー当時の様なガンガン攻める攻撃力が必要だった
しかし WBA世界Lフライ級王座初防衛戦のランダエタ戦から興毅は技術と動きで勝つ事を覚えた
判定で勝つ能力が上がった分 相手をねじ伏せてKOする能力は落ちていった
内藤戦で技術で勝つボクシングの確信を得てしまった興毅は完全に変わっていた
それから9戦戦いバンタム級で戦い更にKO率は落ちていった
理想は昔の攻撃型ボクシングと世界戦で身に付けた技術のボクシングをミックスする事
それが出来ていれば興毅はポンサクレックにも勝ったろうし世間の評価も変わっていたはず
WBC世界バンタム級王者 山中選手ともやりあえたかもしれない
ボクサーとして後半戦に入ってる興毅、最後にもう一段進化した姿が観てみたいと思う。
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