2015年5月26日火曜日

5/9 再起戦 長谷川穂積vsガルシア

9日 神戸で行われた長谷川穂積 再起戦

1年ぶりのリング 相手はWBC世界Sバンタム級9位で29戦全勝 オラシオ・ガルシア

負ければ引退の試合 長谷川選手のボクシングは変わった

強打を振ってくるガルシアに動きながら右ジャブ、左の上下とリズムの良い連打を打ち込む

この日の長谷川選手は足を止めずにフットワークを重視したボクシング

世界を獲ってからは打ち合い相手を打ち倒してきたイメージが強いが世界を獲る前はフットワークを使いながら戦っていた

その頃を知ってる人はすぐに昔の姿を思い出したはず

ガルシアのパンチを足とウィービング、ダッキングで外してカウンター気味に左右の連打を打ち込む

5/9は打たれたら打ち返すではなく打たれずに打つスタイルだった

ガルシアの強打をかわし続けるのは並の精神力では出来ない

でも長谷川穂積は最後まで大きなパンチを食らう事なくかわし続けて自分のパンチは打ち込んだ

その勝負強さに3階級で世界戦を戦ってきた歴戦のキャリアを感じた

序盤から有効打で上回った長谷川選手が10回判定勝ち

王者時代の打ち合うボクシングだけでなく今回の様な技能的な戦い方も出来るのはボクシングの幅が広い

違うスタイルを適所で使い分けてベテランならではの戦いをまた見せてほしいと思います

今 長谷川選手は現役続行か引退かで揺れてるらしいですが個人的にはまだ戦えるのではないかなと思います。

2015年5月24日日曜日

5/9 WBA世界バンタム級戦 マクドネルvs和毅

5/15 米国で行われたWBA世界バンタム級TM

王者 ジェイミー・マクドネル vs 挑戦者 前WBO王者 亀田和毅

この試合はWBAとWBOの2団体統一戦として行われる予定だったがWBOが認可しなかった為に和毅がWBO王座を返上
和毅は挑戦者としてマクドネルの王座に挑む事になった

結果は12R判定でマクドネルが勝利

判定が難しい試合だったが大きく分けると前半 和毅が取って後半マクドネルが追い上げるという展開

初回から和毅がスピード差で速いジャブ、ワンツーを打ち込みリードした

3回にはカウンターの右オーバーハンドを打ち込みダウンを奪い4回もポイントを取った

流れが変わってきたのは5回

ダウンを奪い攻撃が若干荒くなった和毅にマクドネルが長いリーチの左ジャブ、ワンツーを当てる様になってきた

5~10回は拮抗したRになったがより多くのRを取ったのはマクドネルだった様に見えた

かなりの接戦となった終盤 11Rと12Rのポイントが試合の決め手となった

勝負所のポイントを取ったのはマクドネルだった

疲れの見える和毅にコツコツとパンチを打ち込み勝利を引き寄せた

試合に勝ったのはマクドネル、しかし試合全体を観たら大きな差のない試合だった

試合後 すぐに再戦交渉がまとまったらしく、すぐ再戦するはずなので次が決着戦になるはずです

見応えのある12Rを繰り広げた両者が次はどんな試合をするのか楽しみです。

2015年5月23日土曜日

5/10 梅野源治vsムアンタイ

5/10 名古屋で行われた梅野源治vsムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム

WBCムエタイ世界王者 梅野vsラジャダムナン&ルンピニーのSフェザー級1位ムエタイという好カード

結果は4回TKOで梅野が勝利!

4/19 ルンピニー王者ペットモラコットに挑み惜敗した梅野選手、3週間のインターバルで強豪と対戦でしたが強かった

初回 梅野選手が左右ローからワンツー、右アッパーと直撃させる、様子見モードのムアンタイにダメージを与える

2回 ムアンタイが首相撲からの膝、こかしを決めて押し返す、更に前蹴りで突き放す

3回 首相撲に来るムアンタイの組み際に梅野が右アッパーを打ち込む

更にムアンタイが組んでくるところに左右の肘を決めてムアンタイをカットさせる
流血したムアンタイに梅野 パンチと肘で猛攻を仕掛ける

4回 ロー、ミドルの蹴り合いから梅野がムアンタイの右ミドルをキャッチして右ストレート連打でムアンタイ ダウン

再開後 ダメージ深いムアンタイに梅野がパンチと肘でラッシュ、ムアンタイ防戦一方で食らい続けるムアンタイを見てレフェリーがストップ

初回から積極果敢に攻めた梅野選手の素晴らしい勝利でした

4月のルンピニーTMで敗れてから短い時間で今回の強いモチベーションを作った強靭なメンタルは尊敬できるものです

改めて日本人ではタイ人トップクラスと勝負できるナックモエだとアピールした梅野選手

次戦はWBC世界王座の初防衛戦となりますがルンピニー王座再挑戦に向けて動き始めた梅野選手の今後が楽しみです。

5/10 大和哲也vsゴーンサック 体重超過

5/10 後楽園ホールで行われた大和哲也vsゴーンサック・PKセンチャイムエタイジム

世界2冠王となった大和と2010ムエタイMVPにも輝いた強豪ゴーンサックの対戦

結果は5R判定でゴーンサックが勝利

この試合は試合をする前から大和哲也は負けていた

前日計量で契約体重を作れず500gオーバー

プロとして、世界王者としてあるまじき失態

自分に勝てない者は試合で相手にも勝てない

それを改めて感じた試合でした

試合はゴーンサックが左ミドルを軸にキレのある攻撃で大和を突き放していく

断続的に左ミドルを蹴り、左ミドルを見せて左ストレート、左ミドルをキャッチされればすぐに左肘を打ち込む、更に前蹴りで突き放す

大和はローやパンチを放つがキレがなくゴーンサックにかわされて攻撃が繋がらない

ゴーンサックが4Rまでを取って5Rは流しに入り試合終了

この試合 大和のいい所はなかったと言っても過言ではない

計量失敗でテンションも普段の試合より低かった様に感じる

プロとして最低のミスをして試合も敗れる、これは支援してくれる人達に失礼な事です

自分は大和哲也という選手に正直ガッカリしてしまった

次戦で落とした信頼を取り戻せる様に初心に返って頑張ってほしいです。

2015年5月13日水曜日

5/6 WBA世界Sフェザー級TM 内山vsジョムトーン

5/6 東京で行われたWBA世界Sフェザー級TM

王者 内山高志 vs 挑戦者 ジョムトーン・チューワッタナ

内山選手 10度目の防衛戦に迎えたのはムエタイ世界王者でボクシングOPBF同級王者ジョムトーン

ジョムトーンのボクシングでの強さもあり苦戦するのではないかという見方もあったが結果は2回TKOで内山選手が勝利

衝撃的なノックアウトだった

初回 内山選手がジャブの打ち合いで勝り積極的にワンツーを打ち込むとジョムトーンはダメージで下がる

そこに更に内山選手が左右の強打を連打、初回からダメージを与え完全に流れを掌握する

初回で勝負は決まったといっても過言ではない

2回 ジョムトーンが挽回しようと攻勢を強めたところに内山選手の鋭角なステップからのワンツーが直撃

一瞬 間を置いてからジョムトーンは後ろに倒れた、完全に効いて立ち上がれない

スロースターターのジョムトーンがペースを上げ始める前に終わらせてしまった内山選手 圧巻のKO劇

勝因は積極的に右強打を使えた事かなと見る

内山選手は右拳をずっと痛めていたので試合でのパンチ比率は左が圧倒的に多かった

しかし 右拳の状態がよくこの試合はテンポよく右を打ち込んでいた

左右の強打を完全に使える状態なら内山選手の長期政権はまだ続くと思わされた試合でした‼

次戦も楽しみです。

2015年5月10日日曜日

5/1 WBO世界ライト級王座決定戦 粟生vsベルトラン

5/1 ラスベガスで行われたWBO世界ライト級王座決定戦

WBO2位 粟生隆寛 vs WBO5位 レイムンド・ベルトラン

粟生選手 世界3階級制覇がかかった試合ですがベルトランが計量をクリアできず粟生選手が勝った場合のみ新王者という試合に

最近 計量失敗が本当に多い、試合前から残念な気持ちになります

粟生選手にしっかり勝ってもらいたいと思いましたが結果は残酷なモノに

2回TKOでベルトランが勝利、WBO世界ライト級王座は空位に

リングに上がった瞬間 感じたのはかなりの体格差

フェザー級から上げてきた粟生選手とライト級でずっと戦ってきたベルトラン
更に今回 体重を落としきれなかったベルトランとの差は普段以上だったはず

試合が始まるとパワーの差は歴然、初回からベルトランの重いパンチで粟生がぐらつく

粟生も速いパンチを返して応戦するがベルトランのパワーに押されて普段の技術的なボクシングが機能しない

2R 前進するベルトランの右に粟生が左のカウンターを合わせようとしたがベルトランの右が直撃して粟生 ダウン

このダウンで勝負は決まってしまった

立ち上がったがダメージ深い粟生にベルトランは左右の連打を浴びせる、食らってのけぞる粟生を観てレフェリーが試合を止めた

リング上での強さはベルトランが上回った、普段なら強かったと拍手を送りたい

しかし ベルトランは体重を落とさなかった、ボクサーとして誠実だったのは粟生選手

日本人としてとても悔しい思いが残った試合でした

最近 体重超過で勝者も称えたくない様な試合が多くて何とも言えない気持ちです

体重超過をした選手への罰則をしっかりして無くなる様にしてほしいと心から願います。

2015年5月6日水曜日

5/1 WBC世界Sフェザー級TM 三浦vsディブ

5/1 東京で行われたダイヤモンドグローブ・スペシャル

セミはWBC世界Sフェザー級TM
王者 三浦隆司 vs 挑戦者 ビリー・ディブ

王座奪取から4人連続メキシカンを撃破してる豪腕王者 三浦選手に挑むのは元IBF世界フェザー級王者 ディブ

結果は3回TKOで三浦選手が元世界王者を一蹴して4度目の防衛に成功

結果だけ見たら圧勝ですが今回の三浦選手はなぜか初回から力が入っていて思う様に手数が出ない

前回の防衛戦で見せた多彩な右リードや柔軟な身体の振りからのパンチはなくて別人の様でした

プレスをかけるが手数が少ないので入り際にディブのパンチをもらう場面もあった

でもパワーは三浦選手が遥かに上なので距離が近くなれば左を強振して単発で当ててディブを下がらせる

1R、2Rはディブが軽いパンチを何発か当てて三浦が強打を何発か当てる展開

力んでたのであまり良い展開じゃないかなと感じていたら3R クライマックスは突然やってきました

プレスをかけてディブをコーナーに詰めた三浦選手が低い姿勢から左フックを直撃させる
その一撃で完全に腰砕けになったディブに三浦選手が更に右から左をフォローしてダメージ甚大のダウンを奪う

ディブ 何とか立ち上がりましたがダメージ深くレフェリーが試合を止める

全体的に力が入り動きが固かったですが決定力はずば抜けてるのが今回の試合で改めて解りました

三浦選手のパンチは打ち合うにしても足を使うにしても12Rかわしきるのは至難の技

6日 WBA王座10度目の防衛戦を行う内山選手を始め他団体の王者達との対戦が観てみたくなります

三浦選手はまだ粗削りな部分を残しながら要所で抜群の強さを見せる不思議な魅力を持つ王者だと思います。

5/1 世界ランカー対決 村田vsアタイデ

5/1 東京で行われたダイヤモンドグローブ・スペシャル

メインはミドル級世界ランカー対決
WBC7位 村田諒太 vs WBO15位 ダグラス・ダミアオ・アタイデ

結果は5回TKOで村田選手 勝利

初回から高いガードから左ジャブを打ち込みながら前進する村田選手をアタイデが動きながら柔軟なパンチで迎撃する展開

アタイデはどんな距離でも柔軟に手を出して細かいパンチをヒットする

村田選手のパンチにも臆せずに自分のボクシングをするあたりはさすが世界ランカーといえる選手

村田選手は今までもアタイデの様な技術力のある選手に苦戦した事もあった、しかし今回は違いました

今回は最近の試合より序盤から踏み込みが深く当てるではなく倒しにいくパンチを振っていた

表情も今回は笑顔はなく入場前から人が変わったかの様にピリピリと緊張感を漂わせる感じだった

細かいパンチを食らっても前進して上下に力のあるワンツーフックを振るい続ける

その戦いぶりは「今回は何か起きるかも」と思わせる何かがあった

そしてそれは現実になる、5R ワンツーをボディに打ち込みアタイデのガードが下がった瞬間 顔面に右フック一閃

強打を直撃されたアタイデは崩れ落ちる様にダウン

立ち上がるもダメージは深く村田選手の左右の強打を追撃されてなぎ倒されたところでレフェリーストップ

村田選手 見事なKO劇で7連勝を飾り世界戦へ一歩前進した

今回の村田選手からは倒してやろうという強い意思を感じて、それが村田選手のボクシングの攻撃力をアップさせた

この変化は世界へ近づいてきた村田選手には必要な変化

ミドル級の世界トップクラスに必要なのは技術やスピードだけではなく暴力的ともいえるパワーが絶対条件

今回はその片鱗を村田選手に観る事が出来た試合で今後が楽しみになりました。

2015年5月4日月曜日

The day when the earth shook メイウェザーvsパッキャオ

5/2 ラスベガスでボクシング界のTOP2が遂に相まみえた

5階級制覇王者 フロイド・メイウェザーJr vs 6階級制覇王者 マニ―・パッキャオ

5年以上 世界が待ち望んだ試合、昨日は他の試合では決してない雰囲気があった

二人がリングで対峙した時は年甲斐もなく感情が高ぶった

試合はパッキャオが前に出てメイウェザーがカウンターを狙う展開

交換するパンチだけでなく距離の取り合い、フェイントのかけ合い、カウンター合戦と常に緊張感をはらんだ

パッキャオが左を打ち込みロープに詰めて連打を浴びせればメイウェザーも受けすぎず鋭いカウンターを返してペースを渡さない

攻めのパッキャオと守りのメイウェザー、お互いの特性がハッキリと出た試合

パッキャオは攻めた、常に攻めた、しかし要所でカウンターを決めてポイントをピックアップしたのはメイウェザーだった

結果は12R判定でメイウェザーが勝利

勝ったメイウェザーも負けたパッキャオも最高の集中力と最高の技能を見せてくれて勝敗を超えた感動があった

この試合は二人が対峙してるだけで歴史的事件で自分にとっては勝敗は大きなモノではなかったのかもしれない

そんな風に思える試合が今後あるだろうか

間違いなく当分はないだろう

この試合をリアルタイムで観れた事を神に感謝します。

2015年4月29日水曜日

4/22 IBFミニマム級戦 高山vsサックリンJr

4/22 大阪 W世界戦のセミ IBF世界ミニマム級TM

王者 高山勝成選手 vs 挑戦者 ファーラン・サックリンJr

ミニマム級4団体制覇を成し遂げたベテラン王者 高山選手にお父さんも世界王者のサックリンJrが挑む

結果は9回負傷判定3-0で王者 高山選手が勝利 IBF王座 初防衛

試合は初回から高山選手がプレスをかけてジャブ、ワンツーで攻めていき、サックリンJrが動きながら迎え撃つ展開

1~2RはサックリンJrが動きながらタイミングよくパンチを打ち込み優勢

3Rから高山選手のプレスが更に強まり手数も増えてサックリンJrをロープに詰めてラッシュを浴びせる

中盤のラウンドは高山選手のプレスとラッシュで何度もサックリンJrをロープに詰めてパンチを浴びせる

高山選手のあの手数は本当にいつ見ても凄い

今回の試合は乱れ打ちの中にも要所で左ボディを何度も打ち込み以前にはなかった打ち分けるラッシュでした

流れが少し変わったのは7R バッティングで高山選手が目の上をカットして流血、両目上をカットして8Rにはドクターチェックが入る

そこでサックリンJrも勢いの落ちた高山選手に良いパンチを何度か打ち込む

しかし そこで気迫と意地を見せたのは王者 高山選手

両目から血を流しながらもサックリンJrに迫り力を振り絞る様なラッシュ
被弾しても怯まず真っ向勝負で打ちまくった、気迫は高山選手の方が上でした

9Rのドクターチェックで高山選手の傷が続行不可能となり負傷判定となり高山選手が勝利

サックリンJrも間違いなく強かったですが今回は高山選手のキャリアと気迫が抑え込みました

高山選手のひた向きな戦い方は観てる人の心を熱くします

次はミニマム級で統一戦か 、Lフライに上げて新たな道へいくのか

どちらにしても楽しみです。

2015年4月27日月曜日

4/22 井岡一翔 レベコを下し世界3階級制覇

4/22 大阪で行われたボクシングW世界戦

メインはWBA世界フライ級TM
王者 ファン・カルロス・レベコ vs 挑戦者 井岡一翔

井岡は1年前のIBF王座挑戦に敗れてから2度目のフライ級王座挑戦、2度目の3階級制覇挑戦

結果は12回判定2-0で井岡が勝利、見事3階級制覇を達成

試合はレベコが前に出て井岡が距離を取りながら迎え撃つ展開

8度防衛中の王者レベコは序盤から果敢に踏み込みパワフルなパンチを振るう

しかし井岡はレベコのパンチをステップで外し左ジャブ、右ストレート、左右ボディとテンポよく打ち込みポイントを奪う

この試合の井岡の距離感と集中力は素晴らしかった

ガードの上からでも連打を叩きつけリズムに乗ってくるレベコの長所を消す様に空振りさせてリズムに乗せない

打ち合いになった時もクレバーにショートアッパー、ボディを打ち込み、すぐに自分の距離に戻る

打ち合いたい気持ちを抑え作戦を徹底的に実行した事が今回の勝因でした

レベコも最後まで攻め続けたが今回は距離を掴んだ井岡のボクシングの方がよかった

今回一番 感じたのは井岡一翔の強い勝利への意思、1年前のIBF王座挑戦の時より断然強く感じた

叔父の井岡弘樹会長から数えて6度目で成し遂げた井岡家の悲願が成就された

強豪王者レベコからの勝利、3階級制覇、称賛されるべき勝利でした

群雄割拠の激戦区 フライ級で更なる高みを目指して頑張ってほしいと思います。

4/19 K-1 55kg初代王者は武尊

4/19 代々木第二体育館で行われたK-1 55kg初代王座決定トーナメント

日本人4人、外国人4人 計8人で行われたトーナメントを制したのはKrush 58kg級王者 武尊

一回戦 アレクサンダー・プリリット(ロシア)を2回TKO

準決勝 元krush 55kg級王者 瀧谷渉太を初回TKO

決勝 現krush 55kg王者 大雅を2度倒し3回判定勝ち

Krush 58kg級王者でもある武尊が圧倒的な存在感と強さでトーナメントを制しK-1 55kg初代王者となり見事2冠王に

一言でいえばこのトーナメントは武尊の一人勝ちでした、その位 武尊の存在感、強さは群を抜いていました

3試合で5度のダウンを奪い2KOの決定力は素晴らしい

日本人相手でも外国人相手でもそれが変わらないのが凄い

ダウンを奪ったのは全てパンチだがその前のローキックやボディへの前蹴りという繋げる技が上手く強かった

前から思ってましたがイケイケの選手に見えて備えてる戦力の多さと武器のレベルの高さが素晴らしい

普段58kgでやってるので減量もきついはずですが1月のワンマッチよりもコンディションも良さそうでした

今回のトーナメントは圧倒的に制しましたがK-1 55kgに武尊の好敵手的な存在が出てくると面白くなりそうだと思います

今までにないタイプのK-1王者だと思うし武尊選手の今後が楽しみです。

2015年4月25日土曜日

4/19 ルンピニーSフェザー級TM ペットモラコットvs梅野

4/19 ディファ有明で行われたルンピニースタジアム認定Sフェザー級TM

王者 ペットモラコット・ウォー・サンプラパイ vs WBCムエタイ世界同級王者 梅野源治

日本ムエタイの至宝 梅野選手がムエタイ最高峰 ルンピニー王座に挑みました

結果は5R判定で王者ペットモラコットが勝利、梅野選手 惜しくも1ポイント差での敗戦

王者 ペットモラコットが強かったと言うしかない

梅野選手 初回から積極的にロー、パンチ、肘で攻めてペットモラコットが得意な首相撲の展開になっても互角に渡り合い譲らない

2回からペットモラコットが攻勢を強める
左肘で梅野にマットに手をつかせる、更に左ハイ、左ミドルを蹴る

梅野は積極的に前に出てパンチ、肘でプレスをかけるがペットモラコットを捕らえきれない

そこにペットモラコットは左ミドル、左ハイ、肘をカウンター気味に入れてダメージを与えてポイントを奪う

今まで何人もの強豪タイ人を打ち倒してきた梅野選手の攻撃に対応しカウンターを打ち込むペットモラコットの強さはハイレベル

タイでもビッグマッチ常連でセーンチャイにも勝ってるというのも頷ける強さ

それでも押しきられずに互角に近い戦いが出来たのは梅野源治だから

他の日本人なら判定までいかずに倒されていたはず

4R ペットモラコットに首相撲で押し負けず離れたところにパンチと肘を叩き込み明確にポイントを奪った梅野選手は素晴らしかった

最終5R 首相撲からの膝の応酬、ミドル、パンチでお互い攻めるがR中盤 首相撲からペットモラコットが梅野を転倒させる

これがポイントの分岐点となり、その後 ペットモラコットは流して梅野の攻撃をリターンだけしながら試合を終える

ポイント的には1ポイントだったがルンピニー王者ペットモラコットの強さは高い壁だった

しかし梅野選手 ルンピニー王者と互角にやり合ったのは凄い事なのでこの経験を糧に再挑戦してほしいと思います。

2015年4月19日日曜日

4/18 SB 鈴木vsロメロ

4/18 後楽園ホールで行われたSHOOTBOXING

メインはS-cup 2014 65kg世界トーナメント覇者 鈴木博昭 vs MMAファイター ダニエル・ロメロ

結果は3R判定で鈴木 完勝

MMAファイター ロメロはVTJ等で活躍する強い選手でしたが今回はSBルールでの経験値の差が出ました

試合開始からロメロが飛び膝で仕掛けて連打で鈴木に襲いかかる

鈴木はロメロの先制攻撃をかわして右ジャブで突き放し前蹴り、ハイキックをヒットしてロメロにダメージを与える

鈴木の攻撃を食らい初回からロメロはダメージで動きが落ちる

2回 鈴木は右ジャブと前蹴りで突き放して前に出てきたロメロに右ハイを直撃させてダウンを奪う

ダメージの深いロメロに鈴木がパンチ連打や蹴りの連打で追い討ちをかけるがロメロは何とかしのぐ

3回 鈴木が決めにかかるがダメージ深いロメロが動いて逃げ気味で距離が空いて攻撃が繋がらず捕らえられない

そのまま試合終了

SBのキャリアと世界トーナメント覇者の貫禄を見せつけた鈴木選手 強かったです

今回は冷静さとハイキック等の攻撃のタイミングが素晴らしかった

外敵を圧倒した鈴木選手 夏にSB65kg初代世界王座決定戦に臨む予定なので相手が誰かが楽しみです

個人的には2014 世界トーナメント決勝で戦ったザカリア・ゾウガリーとのリマッチが世界戦になってほしいと思います。

2015年4月17日金曜日

4/16 辰吉寿以輝 プロデビュー

4/18 大阪府立体育館での世界戦興行のアンダーカード

3度 世界を獲った元世界王者 辰吉丈一郎の次男 寿以輝がプロデビュー

相手はアマ経験のあるプロ1勝2敗 岩谷忠男

結果は2回TKOで辰吉寿以輝が勝利

開始から左ジャブを打ちながらプレスをかけてワンツーフックと打ち込む

岩谷も動きながら応戦するがパンチ力は寿以輝が上で馬力とパワーで押し込みワイルドなパンチをヒット

1回終盤 打ち合いの中で寿以輝が右ストレートから返しの左フックをヒットしてダウンを奪う

2回 押せ押せの寿以輝ペースで前に出てカウンターの左ジャブを決めて2度目のダウンを奪う

しかし再開後 岩谷も踏ん張り寿以輝に左右のパンチを返す

ダメージはそんなになかったが打ち気に逸り防御が疎かになった寿以輝に何度もパンチが入る

岩谷がこのまま持ち直して盛り返すか?と思われた場面で出たのはやはりパワーの差

打たれながらも前に出て乱打戦に持ち込んだ寿以輝の強打が岩谷に入る

寿以輝の左右の連打から右強打が入って岩谷がぐらついたところでレフェリーが試合を止めた

アマ経験もない寿以輝は今回が初実戦、攻撃も防御も荒かった、特に防御はかなり雑だった

しかし光るモノもあった気がします

フックやストレートの強打だけではなく基本に忠実な左ジャブ、一番は随所に見える負けん気

力みをなくし攻撃に強弱をつけたりが出来る様になれば一気に伸びるかなという資質は感じました

辰吉寿以輝 まだまだ赤子の様なボクサーですが一戦一戦変わっていくと思うので楽しみです。

4/16 WBC世界バンタム級王者 山中 V8

4/16 大阪府立体育館で行われたWBC世界バンタム級TM

王者 山中慎介 vs 同級7位 ディエゴ・サンティリャン

山中選手 8度目の防衛戦は圧勝 7回KOでV8

初回から山中選手 スピーディーな右ジャブからの左をズドン、このパターンが決まる

挑戦者サンティリャンはもらってもめげずに戦いましたが試合は一方的でした

山中選手は初回からKOするまでずっと同じ戦い方だけどこれが決まるから不思議

神の左と呼ばれる由縁か

打つのは右ジャブ、左ストレート、たまに左ストレートボディ、右アッパー

右フックや左アッパー、フックなどは滅多に打ってるのを見ないシンプルなスタイルは世界的に見たら珍しい

来ると解ってても避けられないタイミングと食らうと芯まで残る破壊力がそのスタイルを支えてる

サンティリャンは山中選手の左を食らう度にダメージが蓄積されていくのが見て取れた

全勝の挑戦者を自分は無傷で倒してしまうのだから山中選手は恐ろしい

もう世界ランカークラスでは勝つのは難しいので向かうは統一戦か

バンタム級での対抗馬の筆頭は技巧派王者モレノを下したWBAバンタム級スーパー王者パヤノか

もう一段レベルが上がったステージで戦う山中選手が観たいなと思った試合でした。

2015年4月11日土曜日

4/8 日本フライ級TM 体重超過

4/8 後楽園ホールで行われたボクシング 日本フライ級TM

4団体で世界ランク入りする王者 村中優に指名挑戦者 林徹磨が挑んだ

実力者同士の試合でチャンピオンカーニバルでも注目されたが試合前日 波乱が起きた

王者 村中が計量でフライ級リミットをクリア出来ず王座を剥奪される

近年 海外では体重超過が多くなったが日本では稀に見る事態、日本TMで王者が計量失敗は過去に1度あり今回で2度目

両陣営の話し合いにより試合は挙行された

結果は前王者となった村中が判定で林に勝利、王座は空位となった

前半は林がリードしたが中盤から村中が追い上げ逆転した

試合自体はペースを取り合う好試合、村中の計量失敗がなければ素直に称えられた試合だった

しかし ボクシングという同じ体重で戦う競技で規約体重に落とすというのは唯一にして絶対的な戒律

それを守れない者には厳しい罰が必要だと思う

今回も試合は行われたが試合も中止する事も検討してほしい

その位に厳しい処罰がないと体重超過はなくならないと思います

体重をリミットまで落とすという事は強さよりもボクサーである事の証明

それを全てのボクサーに今一度知ってほしいと切に願います

今回の試合 村中選手は試合には勝ったけど己との勝負には負けた

ボクサーとして、チャンピオンになった者としてその失態の事態の大きさを今後も忘れずにいてほしい。

2015年4月8日水曜日

4/5 ルンピニーSフライ級TM ゲンガーvs藤原

4/5 ディファ有明で行われたルンピニースタジアム認定Sフライ級TM

王者ゲンガー・ポーペッコーvs 挑戦者 10位 藤原あらし

ゲンガーはルンピニーでミニフライ、ライトフライ、Sフライと3階級制覇してる強豪

藤原あらしは去年 ルンピニーSバンタム級王座挑戦し敗退後 2階級下げてSフライ級で2度目の挑戦

結果は5R判定3-0で王者ゲンガーが勝利して防衛

一言で言えば現時点ではレベルが違った

初回 王者ゲンガーが強さを見せつける、高速の右ハイと右ストレートで藤原に尻餅をつかせる

レフェリーはすぐ立ち上がった藤原にダウンは取らなかったがあれは2回とも完全なダウンだった

2回は前半は藤原が右ミドル等で先行して中盤からミドル、パンチ、肘を返す

3回 ゲンガーは首相撲からの膝を多用してペースを掌握して離れては肘を打ち込み藤原の右頬を切り裂く

4回 ゲンガーは藤原の蹴り足をすくってこかしたり飛び膝、パンチ、肘で攻勢、R終盤は藤原もパンチやミドルで反撃

5回 ゲンガーは流しに入る、前蹴りを出しながら藤原のパンチや肘をかわす
藤原の攻撃がラストに何発かは届くが大きなダメージを与えるまでに至らず逃げ切られ試合終了

攻撃力に大きな差があり総合的に見たら一枚も二枚もゲンガーが上手でした

王者ゲンガーはルンピニー3階級制覇してるだけあり殺傷能力の高いナックモエでした

初回の藤原が全く反応できなかった右ハイの速度にはかなり驚きました

藤原選手は去年のルンピニー初挑戦から大きく変わってる様には見えなかった

試合後 藤原選手は「上が見えてきた、手応え掴んだ、あと1~2年後にまた挑戦出来れば結果出せる」と言った

個人的にはその考えは甘いと思う

その1~2年の間に日本人選手でも彼を超える選手が現れると思うし挑戦者は挑戦した時に結果を出さなきゃいけない

負けてもまた次挑戦すれば....と試合後すぐに言うのは試合を組むのに尽力した人達に申し訳ないし個人的には好きじゃないと感じました

そういう姿勢で何度挑んでもルンピニーの壁は越えられないと思います。

2015年4月4日土曜日

5/1 粟生隆寛 LVで3階級制覇挑戦

ボクシング 元世界2階級王者 粟生隆寛が5/1 ラスベガスでWBO世界ライト級王者決定戦に出場

勝てばフェザー、Sフェザーに続き世界3階級制覇の偉業となります

相手はWBOライト級5位 レイムンド・ベルトラン、3度の世界挑戦となるベテラン選手

そして今回のラスベガスでの試合は5/2 メガマッチ メイウェザーvsパッキャオの前日

メガマッチに沸き立つラスベガスでの前夜祭興行という事で自然と注目度も上がります

そういう場で勝利して世界3階級制覇を成し遂げれば反響も普段とはだいぶ違うはず

日本人がラスベガスで世界戦、10年前ならなかなかなかった事です

しかし今はアメリカやメキシコ、アジアならマカオと日本人ボクサーがどんどん海外に活躍する様になりました

それは海外に出た日本人選手が頑張ってきたからこそ築けた道

日本人として、元ボクサーとして今の現状を誇りに思います

願わくば日本人が海外でのビッグマッチに出場出来る様に更にステップアップしてほしいです

今回の粟生選手のWBO王座決定戦もそのきっかけの一つになってほしいと思います

5/1 亀田興毅に続く日本人二人目の世界3階級制覇、粟生選手に期待します!

2015年4月3日金曜日

3/28 WBC世界フェザー級戦 ジョニゴンvsラッセルJr

3/28 ラスベガスで行われたWBC世界フェザー級TM

2階級制覇王者 ジョニー・ゴンザレスに2度目の世界挑戦となるゲーリー・ラッセルJrが挑んだ

キャリアも実績もジョニゴンが上、しかし結果はあまりに一方的になる

4回TKOでラッセルJrがジョニゴンを下しWBC世界フェザー級新王者に

この試合は一言で言えば相性だったと思います

初回からラッセルJrがサウスポーからのスピーディーな右ジャブでジョニゴンの顔面を弾き要所で左ボディ等に繋げる

初回 ラッセルJrの動きにジョニゴンの反応が悪かったのを見て王者交代の予感がした

2回に入るとラッセルJrのリズムは更に良くなって右ジャブ、右フック、左ストレートと打ち込んでいく

ジョニゴンはサウスポーからのパンチに反応できず攻撃も思う様に前に出れない

ジョニゴンはサウスポーが苦手なのがもろに出てしまってる印象

苦手とはいえジョニゴンは日本で長谷川穂積をKOして王座を奪ったりサウスポーからも勝利を挙げている

そこで感じるのがサウスポーの型、長谷川穂積はどんどん前に出て打ち合おうとする型なのでジョニゴンには相性のいいサウスポー

しかし 左右に動けてテクニックとクイックネスがあるサウスポーをジョニゴンは苦手としてる

WBC世界Sバンタム級王者だった西岡利晃に挑んだ時もジョニゴンはKOされている

特に今回のラッセルJrの様にアマ経験豊富で総合力高いサウスポーは相性最悪の相手なのが試合を見て解る

3回に入るとラッセルJrのパンチでジョニゴンにダメージが見え始める

もらいながらも前に出たところに左カウンターから返しの右フックをもらいダウン

4回 ダメージの残るジョニゴンにラッセルJrが襲いかかり連打から左を打ち込みダウンを追加

再開後 更にラッセルJrがパンチをまとめるとジョニゴンは力なく倒れTKOで敗れた

この試合を観て改めて相性というのは怖いなと思いました

ジョニゴンはボクサーとしては間違いなく強い、しかし相性の悪い相手には一方的に破れてしまうのだから

去年 WBO王座決定戦でロマチェンコに完敗したラッセルJrは今回で強さを証明した

このラッセルJrに明白な形で勝利したロマチェンコの強さも改めて凄いと思う

両者がWBOとWBCの王座をかけ統一戦で再戦とかになれば最高のマッチメイクになる

実現に期待したいです。

2015年3月31日火曜日

3/27 LION FIGHT世界戦 ロスvs大和 Ⅱ

3/27 米国カリフォルニアで行われたLION FIGHT 21

ライオンファイト世界Sライト級TM
王者ケビン・ロスにWBCムエタイ世界同級王者 大和哲也が挑んだ

両者は2013年9月に一度対戦してフルラウンド戦って判定2-1で大和が勝利、今回タイトルをかけてのリマッチ

結果は初回TKOで大和が勝利、新王者となりWBCムエタイに続き2つ目の世界のベルトを巻いた

初回開始から大和選手の動きにキレの良さが目立つ、ロスの前足にビシバシと左右ローを蹴っていく

ロスもすぐにローの蹴り合いから左右パンチを振って反撃

大和はそのロスのパンチの打ち終わりに左フックを合わせたり左ボディフックを打ち込みロスを前に出させない

ローの蹴り合いやパンチの交換で2分が過ぎた頃 一気に試合が動き出す

大和の左ボディが入り動きが止まるロス、大和 更に三日月蹴りで効かせて飛び込み気味の左肘直撃

ふらつくロスにレフェリーはダウンを宣告

再開後 大和が左ハイ、左ボディ、左フック、左右肘でラッシュ

一方的に打たれるロスを見てレフェリーが試合を止めて大和 TKO勝ち

前回のクロスファイトが嘘の様な圧勝

試合を観て感じたのは前回の対戦からの大和選手のレベルアップとWBCムエタイ世界王者になった事での自信

今の大和選手には生半可なレベルの選手ではまず勝てないでしょうね

LION FIGHT世界Sライト級王者になった事で大和選手の海外での活躍の場が更に増えそうです

しかし残念なのはこの素晴らしい勝利が日本国内ではあまり報道されてない事です

海外での興行のメインで日本人が強豪相手に素晴らしい勝利を挙げたのだからもっと称えられるべきだし日本の人達に知ってほしい

日本には世界に誇るムエタイの世界チャンピオンがいるという事を

今後も海外で戦う格闘技選手は増えていくと思うので国内の試合の様にスポットライトが当たってほしいと願います。

2015年3月28日土曜日

中京の怪物 田中恒成 5戦目世界挑戦

ボクシング OPBFミニマム級王者 田中恒成の5戦目の世界挑戦が決定

IBF・WBO世界ミニマム級統一王者 高山勝成のWBO王座返上によるWBO世界ミニマム級王座決定戦

5/30 WBO1位 ジュリアン・イエドラス(メキシコ) vs WBO2位 田中恒成

4戦全勝のOPBFミニマム級王者 田中恒成選手が勝てば日本最速世界奪取となります

アマ高校4冠、プロデビューから世界ランカーに連勝、4戦目でのOPBF王座奪取

まだ田中恒成というボクサーは底を見せていない

ただ強いのは間違いない、プロ4戦目 無敗のOPBF王者 原選手にTKO勝ちした試合は素晴らしかった

鬼の形相で迫る原選手と接近戦でも真っ向から打ち合って圧倒した

アマチュア仕込みのスピードと技術だけのボクサーじゃない事を証明した

あの試合を観ていなかったら5戦目での世界挑戦に否定的な声も出ていたと思います

WBO1位 イエドラスはキャリアもある好戦的なファイターですが勝つ可能性は十分にある

田中恒成にスピードと技術を12Rフルに使えるスタミナとメンタルがあれば勝率は一気に上がるはず

具志堅用高&井岡弘樹の9戦目、辰吉丈一郎の8戦目、井岡一翔の7戦目、そして去年 井上尚弥が打ち立てた6戦目での世界奪取

近年 アマエリートが急ピッチで世界を目指し更新してきた日本最速世界奪取

ここで田中恒成が5戦目で世界を取ればなかなか破られない記録となると思います

5戦以下でプロ世界王者になるのはアマ 五輪メダリストでも容易ではない

3/7 北京、ロンドン五輪で2大会連続金メダルとなったゾウ・シミンが7戦目でIBF王者アムナットに挑んで敗れた事も例の1つ

田中恒成はプロ5戦目で世界戦という大記録に挑もうとしている

未知の世界に挑む事で心身共に大変だと思うがやる以上は勝って日本最速記録を更新してほしい

5/30 愛知県小牧市で世界的に見ても大記録である5戦目での世界奪取という記録が生まれる事を祈りたい。

2015年3月24日火曜日

3/22 ムエタイ戦 ゲーオvs健太

3/22 ディファ有明で行われたREBELS & WPMF JAPAN合同興行

メインはゲーオvs健太のムエタイルール 5R

K-1 WORLD GP 65kg王者、WPMF世界王者、元ルンピニー王者のゲーオがWBCムエタイ日本統一王者 健太を迎え撃つ

前回 1月のK-1で木村にダウンを奪われまさかの判定敗けを喫したゲーオが得意のムエタイルールで再起戦という事で注目してました

相手の健太は国内ウェルター級では他団体王者も何人も倒してるトップクラスの選手

結果は5R判定でゲーオが勝利、ポイントは間違いなく取ってたし判定は妥当

しかしゲーオが絶好調の時の圧倒的な強さは見えなかった

初回から強烈な左ハイを浴びせて健太を下がらせるとパンチと肘の連打を見舞う

2R以降も健太のガードの上から左ハイを何度も蹴り健太がローを返せばキャッチして左パンチを返したり
首相撲から膝を何発もボディに蹴り健太にダメージを与えて離れればミドルを蹴る

ミドル、ハイの蹴り分け 首相撲からの膝 肘の連打とK-1では使えない技も使いながら健太を攻めるゲーオ

しかし 決定的なダメージを与えきれなかった印象でした

健太のガードがよくて徹底してたのもあるが感じたのはサイズの差

フェザー級から上げてきたゲーオには66kg契約はやはり重い
体もキレもそんなによくないし66kgだとガードの上からでもなぎ倒す様な破壊力は生まれない

70kgでも戦える体格を持つ健太はガードを徹底しながら耐えて5R 渾身の一撃を打ち込む

組みにいったゲーオにタイミングよく縦肘を打ち込み額を切り裂き流血させる

その後も果敢に攻めたが時間がないのとゲーオにかわされてタイムアップ

傷は8針縫う位に大きなものだったのでカットしたのが試合の中盤なら危なかったです

一番得意なムエタイルールでインパクトのある試合ができなかったゲーオ、今回はコンディションよくなかった

4月にK-1で野杁戦を控えるゲーオにはあの傷はマイナス要素になる

傷の治り次第でゲーオ欠場もありえると思いますがやるなら万全のコンディションでリングに立ってほしいと思います

今回 完全復活とはいきませんでしたがゲーオの100%はまだあんなもんじゃないと自分は感じました

日本人トップ選手達に狙われるゲーオですが最高の状態での試合がまた観たいなと思います。

2015年3月21日土曜日

UFC185 ペティスvsアンジョス

3/14 米国テキサスで行われたUFC185

メインはUFCライト級チャンピオンシップ
王者アンソニー・ペティスvs挑戦者1位 ハファエル・ドスアンジョス

戦前の自分の予想は王者ペティスが後半KOか判定で勝つと思っていました

しかし結果は真逆 試合開始からアンジョスがペティスを圧倒し5R判定で勝利して新王者に

試合は初回からアンジョスが左ストレート、右フック、左ミドルと打ち込んでペースを掌握しテイクダウンも奪う

ブラジリアン柔術黒帯のアンジョスがグラウンドが強いのは解ってましたが打撃も本当に上手い

ムエタイ仕込みの打撃のヒットでペティスにダメージを与えて下がらせたのは大きかった

特に左ストレートにペティスは対応できず初回から何度も食らい大きなダメージを負った

ペティスも要所でパンチやハイキックを返して反撃したが長くは続かず押し込まれていく

ペティスは自分の距離でやってる時は凄まじい強さを発揮するが今回はそういう場面はほとんど作れなかった

ペティスに自分の動きをさせない位に圧力をかけて打撃を打ち込み寝技でも圧倒したアンジョスの総合力の高さに驚きました

アンジョスは今までキャリアの大事な所で負けていた印象でしたが敗戦の中で築いてきた勝負強さを見た気がした

ペティスのセンスをアンジョスのキャリアに裏打ちされた強さが上回った、そんな印象でした

個人的には最近のUFCチャンピオンシップの中でも衝撃的な王者交代劇でした

もっと長く覇権が続くと思っていたペティスの陥落は改めてUFCが激戦区だと痛感しましたがライト級は最激戦区かもしれません

新王者 アンジョスがどのくらい防衛できるのか楽しみです。

2015年3月19日木曜日

3/15 ラジャダムナン&WKBA戦 フォンペートvs江幡

3/15 後楽園ホールで行われたラジャダムナンバンタム級&WKBA世界バンタム級Wタイトルマッチ

ラジャダムナン王者フォンペート vs WKBA世界バンタム級王者 江幡睦

両者は過去3戦戦って2勝1敗で江幡が勝ち越すも2勝はノンタイトル戦、ラジャダムナン王座決定戦は敗れてる

今回勝てば神の階級 軽量級でのラジャダムナン王座奪取で歴史に名を刻む快挙

しかし 江幡 3度目のラジャダムナン王座挑戦は改めてタイ人の強さを痛感させられる試合となった

結果は5R判定3-0でフォンペートが勝利、ラジャダムナン王座を防衛しWKBA世界王座も奪い取った

試合開始から江幡がジャブからインロー、左右ボディブローを打ち込み積極的に攻める

フォンペートは前蹴り、ロー、ミドルを蹴って距離を詰めさせない
江幡が詰めてきたらパンチを打たせる前に首相撲に持ち込み膝を蹴って削る

初回の攻防が全てだった、離れれば前蹴り、ハイ、ミドルと蹴られ近づけば首相撲に捕まり膝を食らう

その展開を江幡選手は最後まで変えられなかった

ただ江幡選手が動きが悪かったかといえば違う、フォンペートの動きが良くて巧みだった

後半は首相撲からの膝でダメージを負い離れて蹴りを食らう場面も増えた

両者の過去3戦と比べても今回が一番差がついた試合だった

ラジャダムナン王座がかかったフォンペートは本当に上手く強かった!

タイトルがかかった時のタイ人の強さは本当に凄まじい、的確に攻撃し隙がない

江幡選手はレベルの高い選手だと思いますがタイ人とムエタイで勝負しても分が悪いので長所を特化したスタイルで戦うべきだと思う

ラジャダムナンやルンピニーの王座がかかった時のタイ人の執念は凄いモノがあるが外国人選手がタイ人から
王座を奪おうとするならその執念ごとへし折る様な強さが求められるし、そういう強さを持った日本人選手が現れてほしい

タイ人の高い牙城を突き破る日本人選手が現れる事を心から願います。

2015年3月16日月曜日

3/14 krush52 67kg級TM 牧平vs渡部

3/14 後楽園ホールで行われたkrush52

メインはkrush67kg級TM 王者 牧平vs挑戦者 渡部

牧平圭太 2度目の防衛戦で迎えたのは元WPMF日本王者でハードパンチャーの渡部太基

蹴りの牧平とパンチの渡部、正反対のスタイルの二人のぶつかり合いは熾烈な削り合いとなり死闘に

結果は3Rと延長Rも含め4R戦いドロー 王者 牧平が辛くも2度目の防衛に成功

試合はお互い攻めながら相手にペースを渡し切らず掴みきれないシーソーゲーム

初回 渡部がゴングと同時に仕掛けてパンチ強打で牧平を下がらせて迫る、牧平は左右に動きながら前蹴り、ミドル、ローで距離を詰めさせない

2回も牧平が蹴りを使って距離を支配していたが渡部が被弾しながらもテンカオで前進し左ストレートを打ち込み牧平の右目上をカットさせる

3回 左を打ち込み渡部が攻勢を仕掛けて牧平 出血が増えドクターチェック
渡部が押せ押せの展開だったがR中盤から牧平がロー連打で反撃し効かせて渡部の動きを止める

3Rまでの採点は三者三様のドロー、延長Rに突入

延長4R 牧平がロー連打で渡部の足にダメージを与えれば渡部も左ストレートを炸裂させて反撃

最後まで両者 削り合い打ち合って試合終了

ドローだったが両者積極的に攻めて死力を尽くした4Rだったので素晴らしい試合だったと思います

牧平は蹴りだけでなくパンチも打ち込めばよかったし逆に渡部はパンチだけでなく蹴りももっと出せればよかったと思います

近い将来 両者は再戦するはずなので次回は今回で見えた課題をより克服した方が勝つはず

両者の試合がまた観たいなと思える試合でした。

2015年3月14日土曜日

3/11 メイウェザー&パッキャオ 記者会見

5/2に行われるメガマッチの記者会見が3/11(日本時間3/12)に行われた

現代の世界ボクシング界 ビッグ2 メイウェザーとパッキャオが同じ檀上で向かい合い試合への思いを述べた

パッキャオ
「生涯最高の試合が決まり興奮している 彼は最高の防御技術を持ってるが関係ない、それを突き破ってみせる」

メイウェザー
「この試合ほど何がなんでも勝ちたいと思った試合はない、それは相手も同じだろう 我々二人の試合が世界の時間を止める」

両者 静かながら今回のメガマッチに並々ならぬ闘志を持っている印象

5年以上 決まらなかった対戦が本当に決まったのだと改めて興奮と歓喜を感じさせる瞬間

トップランクのボス アラムは言った
「この試合はスーパーボウルやオリンピック以上の関心を集める世界最高のイベントだ」

間違いなくボクシングだけでなく他のスポーツも含めてもこれだけの注目と大きな金額が動く試合は他にはない

5/2は世界中の人がこの試合を観る為に動きを止めて一喜一憂する

メイウェザーが言った「世界の時間を止める」という言葉は現実になる、それは二人が戦うから実現する事

試合まであと一ヶ月半、あっという間に過ぎていくはず

過去の多くの大物同士の対決を凌駕するであろうメイウェザーとパッキャオの試合

歴史的対決を同じ時代に立ち会い目撃出来る事を神に感謝します

格闘技の世界に入り約20年、最高の昂りをもたらしている試合

メイウェザーとパッキャオが最高のモチベーションで最高のぶつかり合いを見せてくれる事を祈り一ヶ月半 過ごしたい。