2014年12月30日火曜日

12/29 BLADE1 61kg日本トーナメント覇者は小宮山工介


昨日 大田区総合体育館で行われたBLADE1

注目されたのは多くの日本人王者が集まった61kg日本トーナメント

優勝者はRISEスーパーフェザー級王者 小宮山工介

初戦はREBELSムエタイSフェザー級王者 ヤスユキ


一回戦最大の注目カード RISE王者vsムエタイ都市伝説
初回 小宮山が飛び込みながらのパンチからロー、顔面前蹴りをヒット
ヤスユキもパンチからミドルを返すが小宮山の距離でやってるので遠い
2回もヤスユキのパンチがヒットするも小宮山の前蹴りや回し蹴りに突き放される
3回まで試合全般 小宮山が距離の長い蹴りや飛び込み様のパンチを決めて判定勝ち

ヤスユキはあまり持ち味を発揮出来ずに終わった印象

準決勝  vs勝次


初回から両者好戦的に打ち合う
小宮山が前蹴り、ミドル、ローで蹴れば勝次はパンチを振るい前進
小宮山有利かと思いましたが勝次のパンチも結構入って乱戦気味に
2R 小宮山が右後ろ回し蹴りを決めてダウンを奪いラッシュを仕掛ける
勝次も耐えて3Rに反撃するが小宮山にかわされる
ダウンを奪った小宮山が判定勝ち

決勝  vs WPMF世界Sフェザー級暫定王者 SHIGERU


決勝はRISE王者vsWPMF世界暫定王者
初回  小宮山がボディに回し蹴り、顔面に前蹴りと蹴りを決めて先制
SHIGERUも前に出るが距離が合わずかわされる
それでも前に出るSHIGERUが初回終盤に小宮山をパンチと膝で捕らえる
2回もその勢いのまま前に出るSHIGERUが右フックを振った瞬間
小宮山が同じタイミングで合わせた右フックがカウンターで直撃
SHIGERU ダウン 立ち上がるもダメージが深くレフェリーが止める
小宮山が2回TKO勝ちで勝利、優勝

BLADE 61kg級初代日本王者 小宮山工介選手

11月のK-1と比べると見劣りする感じがしてましたが結果的には
結構激しいトーナメントになりました

王者となった小宮山選手は今年 ピンサヤーム、ゲーオと
ムエタイ勢に連敗してるのでBLADE王者としてリマッチしてほしい

今回は日本人8人でのトーナメントなのでBLADE世界大会開催に期待

さらにその先に新生k-1王者との対抗戦なんて実現したら最高ですね。






2014年12月29日月曜日

12/28 ルンピニーSバンタム級TM ナッタポンvs一刀

12/28 兵庫で行われたルンピニーSバンタム級TM

王者ナッタポン・ナーチュアウイッタヤコム
vs
挑戦者 一刀

5月に王座決定戦で対戦した両者の対戦

結果は5R判定3-0で王者ナッタポンが勝利


展開としては前回の対戦とほぼ同じ

ローやパンチで前に出る一刀にミドル、前蹴りで迎え撃つナッタポン

ただ前回よりナッタポンの攻撃の精度は高い様に感じた

一刀が入る瞬間にタイミング良く蹴ってくる左ミドル

更に前進する一刀にカウンター気味に合わせる前蹴り

同じタイミングで合わせる左ジャブも一刀の勢いを何度も止めた


一刀は最後までナッタポンの技術に対応出来ずに終わってしまった

逆にナッタポンは前回の対戦で一刀のスタイルを理解し
必要な攻撃を的確にしていた

淡々と戦ってる様でそこに強さがあるのがムエタイトップの怖さ

ルンピニー王座の牙城の高さを改めて感じた

この試合が決まった時に感じた事がある

一刀選手は今回ルンピニー王座に挑める状況だったのか

5月の敗戦の後 8月にMA日本フェザー級王者マキ・ピンサヤームに敗れ
9月にはRISE王座防衛戦にも敗れ無冠になり3連敗

なぜそのタイミングで世界最高峰の王座に挑んだのか解らない

正直 黒星が続く選手が勝てる程 ルンピニーは甘くはないだろう

一刀選手だけではなく全ての選手に言える事だが高き壁に
挑むのならそれ相応に実力を身につけてから挑んでほしい

今回はそれを強く感じた試合でした。


2014年12月27日土曜日

12/23 REAL1 クロン・グレイシー デビュー戦

12/23 新格闘技大会REALが有明コロシアムで行なわれてメインで
ヒクソン・グレイシーの次男クロンがMMAデビュー

柔術やグラップリングの数々の大会で優勝してるクロンの
実力はどうなのか注目が集まりました

対戦相手は韓国レスリング選手権連覇のキム・ヒョンス

共にMMAデビュー戦の一戦は速攻劇となった

結果は初回1分5秒 腕十字固めでクロンの一本勝ち




開始から下段前蹴りを出しながらプレスをかけるクロン

すぐに組みつきキムをグランドに引き込み下になる

そこから三角締めから腕十時に移行して極めたところでキムがタップ

正直 実力の底は全然解らなかった

クロンは打撃で打ち合う気は全くなかったしキムもグランドでの

防御は全然出来てなかった

韓国最強のレスラーといえどMMAデビュー戦のキムはクロンにとって
やりやすい相手だったと思うし良いマッチメークではなかった



クロンは寝技にも対応できる本格派のストライカーと戦ってほしい

今回の様な試合を何度やっても実力は解らないし評価もされない

次戦からはヒクソンの息子という話題は抜きに純粋にクロンの
実力が観たいと思います。


2014年12月25日木曜日

12/21 krush48 in 仙台 野杁正明 復帰

12/21 仙台で行われたkrush48で元67kg級王者、元WBCムエタイ日本王者の
野杁正明が10ヶ月ぶりに登場

2月に大和哲也にWBCムエタイインターナショナル王座戦で敗れてから
名古屋大石ジムから東京 K-1ジムEBISU小比類巻道場に移籍

移籍のゴタゴタから解放され再出発の一戦

相手は元ボクサーのハードパンチャー緒方惇

結果は1回KOで野杁の勝利

緒方に何もさせない圧勝

開始から豪快に右ハイ放ち緒方を下がらせるとボディーへの膝から
パンチの連打

緒方が前に出てくると重いミドルで止めて更に膝、左フックと打ち込む

緒方をコーナーに詰めて連打から右ストレートを打ち込むと緒方ダウン

ダメージが大きくカウントアウトでKO

野杁選手と緒方選手のレベルの差がハッキリ出た試合だった

野杁正明は日本人では珍しく豪快さと細かさを併せ持つ選手と思います

豪快な蹴りを打蹴ったと思えば素早いパンチの連打も見舞う

まだまだポテンシャルの全ては見せてないので今後に期待したいです

k-1 65kg王者ゲーオ打倒を目標にしてる野杁選手

個人的はゲーオに勝てる可能性を秘めた数少ない日本人だと思います

野杁選手の復帰で65kg級が面白くなりそうですね。

2014年12月21日日曜日

12/31 異例の2団体王座統一戦 高山vs大平

12/31 リゴンドーの試合と同じ位 気になる試合

WBO&IBF世界ミニマム級王座統一戦

元WBC・WBA・IBF王者 高山勝成vs日本王者 大平剛


この試合決定にはリゴンドー参戦とは違った驚きがあった

世界でも稀な2団体王座決定戦が日本人同士の対戦

勝った方は無冠から一気に世界王座2冠

この試合に勝てば主要4団体ミニマム級制覇がかかる高山

対するは急成長中の日本王者 大平剛

予想は実績で上回る高山に傾くはずだが個人的には解らないと思う

元3冠王 高山はサウスポーはあまり得意ではない
小野心との防衛戦も危ないところまで追い詰められた

そして日本王者 大平はそれを知ってるので左の利点を活かした
戦いをしてくるはず

高山が勝つにしても簡単な試合にはならないはず

真面目な高山が大平を軽視する事はないと思うがもし
油断があれば予想と結果は逆になる

試合は大平次第で大きく内容が変わる

高山の経験に裏打ちされた強さか、日本王者の勢いか

個人的には2009年から海外に出て4団体制覇する為に
戦ってきた高山選手に最後の一つを奪ってもらいたい

しかし試合はやらなきゃ解らない

大晦日 大阪のリングにどんなドラマがあるのか非常に楽しみです。


2014年12月20日土曜日

歴史的来日 Sバンタム級統一王者 リゴンドー


12月31日 WBA&WBO世界Sバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドーが
日本のリングで戦う

大阪でOPBFフェザー級王者 天笠尚の挑戦を受けるのだ

この試合決定を知った時はさすがに驚いた

リゴンドーはアマで五輪連覇してプロ入り後も14戦全勝の統一王者

2013年には5階級制覇のノニト・ドネアにも勝利

普通ならどんなにお金を積んでも日本には来てくれないだろう

ラスベガスでメインを張れる実績のある選手なのだから

しかしクールに勝ちに徹するスタイルが米国で受け入れられず試合枯れ

能力的には最高なのに人気の問題で試合が決まらないというのが
米国のボクシング事情の難しいところ

しかし その事情が日本への歴史的来日を呼び込んだ

このタイミングでオファーし招聘した協栄ジム金平会長は素晴らしい
仕事をしたと思う

色んな事情が好機となり決まったリゴンドーの来日は日本のボクシング界に
のみならず日本格闘技界全体で見ても歴史的な事件だ

試合の予想をすれば誰もがリゴンドーが勝利すると予想するはず

しかし この試合には勝敗を超えた価値がある

それだけリゴンドーは強い選手


試合を受けて挑戦を決めた天笠選手の勇気にも賛辞を送りたい

フェザーから一階級下げて超強敵に挑戦するのだから条件は良くない

天笠選手には何とか意地を見せてもらいたいと思う

リゴンドーが天笠選手を相手にどんなボクシングを見せるのか
ただただ楽しみである

大晦日は一人のボクシングファンとして試合を見届けたい。

2014年12月19日金曜日

12/14 元ラジャ王者 石井宏樹 引退式

12月14日 後楽園ホールで石井宏樹選手の引退式が行われた


石井宏樹
 

1996年 キック プロデビュー

キック日本王座等を経て2011年 ラジャダムナンSライト級王者となる

ラジャダムナン、ルンピニーの王者として5人目の外国人王者

外国人王者として初めてラジャ王座2度の防衛も成功

戦績 84戦60勝14敗10分

日本最高峰の選手としてムエタイに挑み続けた石井選手

2011年 3度目の挑戦でラジャダムナン王者となった時は心から感動した

元格闘技選手として、日本人として感動させてもらいました

石井選手が日本キック界に残した功績は大きい

敗れても諦めず立ち上がり挑み続けて掴んだ栄光

その姿はキック界の後輩達や関係者に大きな勇気を与えたはず

戦う姿で周りに影響を与えた素晴らしい選手だった


引退式で石井選手は言った

「自分のキック人生に何一つ悔いはありません」

そう言って引退できる選手はそう多くはない

その言葉が理解できる選手だったと思う

自分はボクサーでしたが石井選手は競技の枠を超えて尊敬できる
格闘技者の一人でした

心からお疲れ様でしたと言いたいです。

2014年12月18日木曜日

12/13 元世界王者対決 カーンvsアレキサンダー

12月13日 ラスベガスで行われたカーンvsアレキサンダー

元世界王者対決というだけではなくメイウェザーの対戦相手として
名乗りを上げる為に両者負けられない試合

元Sライト級統一王者カーンと2階級制覇王者アレキサンダー

熾烈な戦いになると予想された試合は一方的な展開に

結果は12R判定3-0でカーンが大差で勝利


序盤からジャブからの左右連打をアレキサンダーに幾度も打ち込む

ジャブ、ワンツーからフック、ボディまでストレート系中心の連打をテンポよく
繰り出し距離を詰めすぎずに攻め続ける

カーンは打たれ脆いがこの日は集中力が高く隙のない戦い方だった

更にカーンの素晴らしいところは左構えを相手にしても右構えが相手と
同じ様に体勢を崩さずにジャブから連打を打ち込める事

大体のボクサーは左を相手にした場合 戦い方が変わるがカーンは変わらない

そこは五輪銀メダリストのトップアマの技術の高さを感じる

何より2階級制覇王者のアレキサンダー相手にしてもそれが変わらない
事が凄い

逆にアレキサンダーは動きの全てをカーンのジャブに邪魔をされた

前に出てもジャブに止められ待ってカウンターを狙ってもジャブで
タイミングを狂わされ最後までベストなパンチを打ち込めずに終わった

カーンがそれをさせなかったというべきだろうか

この日のカーンの動きは攻防共にプロ入りしてから最高の集中力を感じた


アレキサンダーを圧倒し力を示したカーンの標的はPFPキング メイウェザー

今のカーンならメイウェザーも楽な戦いにはならないだろうと予想する

試合後もメイウェザー戦をアピールするカーンがメガマッチを射止めるか

もしくは交渉が進められてるとされるもう一人の大物が決まるのか

来年5月のメイウェザー戦 相手決定の報を楽しみに待ちたい。

2014年12月13日土曜日

UFC181 ペティスvsメレンデス

12/6  UFC181のセミ ライト級チャンピオンシップ

怪我から1年3か月ぶりに復帰して初防衛戦の王者アンソニー・ペティス

挑むのはストライクフォース、WECの元王者ギルバート・メレンデス


若き王者か、歴戦のベテランか 個人的にはメインより注目してました

試合は開始からメレンデスが猛然とペティスに迫りパンチを振りながら
ペティスを金網に押し込みテイクダウンを狙う

王者ペティスはメレンデスの勢いに押されてか押し込まれる

しかしペティスもやられっぱなしにはならない

テイクダウンされても立ち上がりハイキックで反撃し動きながら
ミドルや飛び膝などでキレのある打撃を見せる

初回のポイントはテイクダウンもしたメレンデスに流れたがペティスも
やられてる印象はなく後半は距離を掴み始めた印象


2Rもメレンデスが前に出る、そこにペティスのカウンターのパンチがヒット

メレンデスの動きが一瞬止まるがそれでも前に出る

ペティスは1Rみたくは押し込まれず足で間合いを外しミドル、パンチで迎撃

ダメージが見えるメレンデスがタックルにいくとペティスは切って間をおかず
ギロチンチョークを仕掛ける


そのままグラウンドに引き込んでペティスが締め上げるとメレンデスがタップ

ペティスがメレンデスにキャリア初のタップをさせて一本勝ち


ブランクの影響も微塵も見せず1位のベテランを一蹴したペティス 強かった!

前半押し込まれた展開から流れを押し戻しての一本勝ちは素晴らしい

ペティスは打撃の印象が強いですがUFC王座を奪取した試合も一本勝ちで
今回も打撃を効かせて最後は一本勝ち

本当に総合力の高い王者になってきたと思います

初防衛戦で貫録すら感じさせたペティスの次の相手が誰になるのか楽しみです。

2014年12月10日水曜日

UFC181 ジョニヘンvsローラー2

12月6日 ラスベガスで行われたUFC181


メインはUFCウェルター級チャンピオンシップ

王者ジョニー・ヘンドリックスvs1位ロビー・ローラー

3月の決定戦以来のリマッチ 前回はジョニヘンの判定勝ち

今回の結果は5R判定2-1でローラーが勝利 新王者に

初回からローラーが果敢に前進しパンチと膝でラッシュ!


今回の試合に懸ける気迫を感じる奇襲だった

ジョニヘンはパンチとローのコンビネーションからタックルでテイクダウン

2回からもジョニヘンはパンチやローからのテイクダウンを狙い続ける

でもその先がなかった、テイクダウンしてポイントを取る戦い方

逆にローラーはテイクダウンされても立ち上がると果敢に打撃で攻める

前蹴り、ミドル、左ストレートでジョニヘンを追い込む


ジョニヘンは3R、4Rもローでローラーの動きを止めてタックル
金網まで押し込んでテイクダウンを繰り返す

ローラーの打撃を食らわない様にする作戦もあったと思うが見た目は
ポイントを取りにいってる様でよくはない

テイクダウンして更にパウンド打ち込んだり極めにいったりしてれば
違うが自分で試合を終わらせるという気迫が伝わってこない

今回の試合の勝敗を分けたのはそこだと感じる

ローラーはジョニヘンのタックルに苦しみながらもスタンドに戻れば
最後まで倒す気迫でパンチ、キックを振るった

最終Rもジョニヘンのタックルに押し込まれながらも切って
パンチ、肘、ミドルと最後に猛ラッシュを仕掛けた

1R、4R、5Rをローラーが取ってたのでスプリットで割れたが個人的には
今回はローラーの気迫勝ちだったのかなと思う


ジョニヘンの戦い方には会場からブーイングが飛んだが観客は正直である

どんな戦い方であれ気迫を感じれば観客はブーイングなどしない

今回のジョニヘンの戦い方には王者の風格はなかった

ジョニヘンもパンチからローでローラーにダメージを与えてたので惜しいなと思う

今回はローラーの気迫に拍手を送りたいと思う試合でした。

2014年12月7日日曜日

大場政夫 具志堅用高 国際ボクシング殿堂入り

国際ボクシング殿堂は2015年に殿堂入りする選手を発表し
日本からは故大場政夫氏と具志堅用高氏が選出

大場政夫氏


元WBA世界フライ級王者で5度防衛後 交通事故で世界王者のまま亡くなる

闘志を前面に出し倒されても倒し返して逆転KOを多く生んだ

その姿は観る人の多くを魅了し今もなお永遠の王者と呼ばれる

自分も映像で試合を観て心が揺さぶられる様な熱い感情を覚えました

大場氏が世界ボクシング殿堂に認められ殿堂入りするという事実が
日本人として元ボクサーとして心から嬉しく思います


具志堅用高氏


元WBA世界ライトフライ級王者

デビュー9戦目で世界王座を奪取し13連続防衛、6連続KO防衛と
未だに破られていない日本記録を持つ記録上は日本最強のボクサー

軽量級離れしたパンチで相手をリング外に弾き出す様な豪快なKOを連発

自分はボクシングを始めた頃 具志堅氏の試合映像を見て思いました

「この人は現代のボクサーと戦っても通じるんじゃないか」と

当時は足を止めて打ち合うボクサーが多い中 スピーディーで
技術とパンチ力が合わさった鮮烈なボクシングでした

具志堅氏が持つ記録は世界的に見ても凄いと思うし今回の殿堂入りは
本当に誇らしく思います

日本ボクシング界の礎を築いてきた二人の名王者が世界に認められた事に
心から拍手を送りたいです。

2014年12月4日木曜日

11/30 S-cup世界T ワンマッチ サワーvs弘中

11/30 S-cup世界トーナメント興行のワンマッチ

アンディ・サワーvs弘中邦佳

S-cup世界トーナメントを4度制しK-1世界一にもなった帝王サワー

対するは修斗世界ウェルター級王者 弘中

シュートボクシングの顔ともいえるサワーに弘中がどこまで
食い下がれるかが注目の試合

結果は3回TKOでサワーが勝利


やはりサワーは強かったの一言

初回からサワーが左右の強烈なローを弘中の前足に集中する

そしてローを見せておいて弘中の前進に合わせて右のパンチでカウンター

弘中も打撃戦では敵わないので前進して投げを狙うがサワーはかわす

逆に投げを狙う弘中にカウンターの膝を入れて離れると右クロス

右のクロスが何度も弘中を捕えダメージを与える

2回 弘中はパンチで前に出るがサワーの右クロスから左ハイを
直撃されてぐらつく、サワーはパンチをまとめる

更に前に出る弘中にサワーはフロントチョークを仕掛ける

サワーが弘中の攻撃を全て潰していってる印象

3回 後がない弘中は打ち合いを仕掛けるがサワーの左フックが
決まり弘中 ダウン

立ち上がった弘中はそれでも前に出るがサワーの左ジャブ、左フックを
立て続けにもらい一方的になったところでセコンドからタオルが入りTKO

総合王者 弘中を全く寄せ付けないサワーの圧勝

弘中が食らい付く隙を全く見せなかったサワー 本当に強い

強烈なロー、ハイキック、パンチのカウンターとサワーの戦い方は
いつも一貫している

一貫してるからこそ磨き抜かれた力を感じました

ベテランになり更に円熟味を増した強さを見せつけた試合でした。
 

2014年12月2日火曜日

11/30 S-cup 65kg世界トーナメント2014 鈴木博昭 制覇

11/30 両国国技館で行われたS-cup世界トーナメント2014

65㎏で世界一を決める8人のワンデートーナメント

世界中から猛者が集まったトーナメントを制覇したのは日本王者 鈴木博昭

一回戦はムエタイ爆撃機 ポンサネー・シットモンチャイ


前蹴り、ミドルの蹴り合いで始まった試合は鈴木が徐々にパンチとキックを
織り交ぜたコンビネーションで流れを引き寄せる
ポンサネーもミドルやローで対抗するが鈴木の左クロス、膝、ハイキックを被弾
3R 左右ハイキックでダメージを与えた鈴木じゃポンサネーが出てきたところに
左ストレートのカウンターを直撃、レフェリーが試合を止めてTKO

準決勝は優勝候補と言われた欧州最強の男 モサブ・アムラーニ


初回からアムラーニが積極的に攻めてボディや顔面へのフックで鈴木を襲う
鈴木はガードしながら前蹴り、ローで慎重な立ち上がり
アムラーニが左右フックや飛び膝で攻勢を仕掛けるが鈴木はよく見て
前蹴りやローを返しペースを完全に渡さない、中盤まではアムラーニ優勢か
3R 鈴木が攻勢を強めるアムラーニの打ち終わりにショートパンチを合わせる
パンチを狙いながらも執拗にローを蹴る鈴木 アムラーニ ダメージが見える
最後 鈴木は投げでシュートポイントを狙うがこれは決まらず
判定2-0で鈴木が勝利も甲乙つけがたい試合でアムラーニも強かった

決勝はリザーブファイトから上がってきたモロッコの新星ザカリア・ゾウガリー


初回からゾウガリーがボディ、左右フック、右ハイとテンポよく攻め鈴木を追い立てる
鈴木はゾウガリーの勢いに押され気味で先手を取られて後手に回る
2回も攻勢を強めるゾウガリーは左右ローも出して鈴木にダメージを与える
そこに鈴木がスタンドでの肩固めで決めてポイントを取るが脱出したゾウガリーは
3Rにミドルや膝蹴りで逆襲しポイントを取り返す
判定は1-0で一人はゾウガリーを支持したが決まらず延長へ
4R 鈴木は左右ロー連打で反撃しゾウガリーを止めて足にダメージを与える
延長判定でも勝負は決まらず再延長5Rに突入
ゾウガリーは左右膝やハイキックで猛攻を仕掛ける
鈴木はローを蹴りながらゾウガリーの前進に左フックをカウンターで直撃
動きの止まったゾウガリーをコーナーに詰めてラッシュ
そこでレフェリーが試合を止め鈴木がTKO勝利

鈴木選手 3試合とも粘り強く戦いチャンスをモノにしたと感じました

攻撃力は前から強かったですがこのトーナメントではディフェンス力が
向上していたと自分は感じました!

S-cup世界トーナメント制覇 日本人世界王者誕生は素晴らしい

そしてこの強豪揃いのトーナメントで一番の衝撃はザカリア・ゾウガリー

彼の戦いぶりは優勝した鈴木選手以上のインパクトを残したといってもいい


このモロッコの青年が本気でシュートボクシングに取り組めば鈴木選手だけでなく
シュートボクシング全ファイターの脅威になるのではないかと感じています

決勝戦 3Rまでの判定で自分はゾウガリーが勝っていたと思いました

若き世界王者が誕生し新星が現れたシュートボクシング

今後 勢力図が変わっていきそうなので注目したいです。