2015年1月11日日曜日

12/31 リゴンドー戦で見せた天笠の勇気

12/31 WBO・WBA世界Sバンタム級TM ギジェルモ・リゴンドーvs天笠尚

2014年末 ボクシング世界戦で一番注目され内容で観た人を驚かせたのはこの試合だったはず

アマで五輪連覇、プロで無敗の2団体統一王者 キューバ史上最高のボクサーと言われるリゴンドーの来日は歴史的一大事

その相手に決まったのがOPBFフェザー級王者 天笠尚

あまりに実績に差があり無謀と呼ばれた試合は良くも悪くも日本を驚かせる事になった

結果は11回終了時TKOでリゴンドーが勝利

試合は初回からリゴンドーが随所に速い踏み込みからの左ストレート、右フック、左ボディでヒットを奪う

しかし 17.5cmの身長差から来る遠い間合いの感覚を掴めずにリゴンドーも思う様にパンチを打ち込めない

天笠もガードを固めながら時折 パンチを返すがリゴンドーのフットワークとスウェー、ダッキングでかわされる

ポイント的にはリゴンドーがリードしているが圧倒とは言えない展開が中盤まで続く

「このまま凡戦で終わるのか」と思った中盤 試合が動いた

7R パンチをかわしてノーガードになってたリゴンドーに天笠の右ストレートが入りダウン

軽めのパンチでダメージはほぼなかったがダウンを奪った事が素晴らしく会場のボルテージは最高潮に!

再開後 天笠はパンチをまとめ左右の連打でダウンを追加する

大番狂わせが起きると思わせたRだった

天笠は更に追い込みたかったが8Rからリゴンドーの戦い方に隙がなくなり本気になった

集中度の上がった動きで7Rまでより鋭い右フック、左ストレートを打ち込む

天笠が一瞬見せてくれた夢は瞬時に消え去り残酷な実力差の壁が立ちはだかった

10Rには右フックを連発で食らい天笠の顔左部分が腫れ上がり危険な状態になり左ストレート直撃でダウン

11Rも何とか戦った天笠だがR終了時にレフェリーが試合を止めてTKO負けとなった

本気になったリゴンドーはやはり強かった

しかし天笠選手の頑張りは観てた人全員に届いたはずだしリゴンドーを本気にさせるだけ追い込んだ事は称賛に値する

そしてリゴンドーに挑んだ勇気に心から拍手を送りたい

勝敗を超えて素晴らしいと思った試合でした。

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